前へ!前へ!前へ!ノーベル平和賞受賞者を驚嘆させた日本の若者たち 世界を変革させるのはクレイジーな人間だけなのだ。

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世界で勝てる日本人! 後進が続々と飛翔する

足立区のおちこぼれといわれた二十歳の青年が、グラミン銀行のアシル・アハメッド氏/一橋大学の米倉 誠一郎教授など、周りの大人をどんどん巻き込んで世界に飛び出しました。後にノーベル平和賞受賞のムハマド・ユヌス博士を驚嘆させたバングラデッシュの奇跡を巻き起こして世界に衝撃を与えることになってしまうのです。

この青年の名前は税所 篤快。彼の高校3年生の時の偏差値は28。卒業すら危ぶまれた少年は、漫画ドラゴン桜をバイブルに受験戦争に勝ち抜きます。「不可能はない!」ドラゴン桜から学んだメッセージを胸に1年後には、早稲田大学入学を勝ち取りました。

このエネルギッシュな若者に、世界を指し示したのは、「日経エデュケーションチャレンジ」に参加した時のこと。一橋大学米倉教授はこう叫びました。「お前たちは世界を変えることができるのだ」「クレイジーな人間が世界を変えるのだ」「世界はお前たちを待っている」彼はこの日から米倉教授の一番弟子を名乗り始めます。目標はひとつ。「自分でイノベーションを巻き起こし世界を変えること」。

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さあ!世界に向かって出発しよう!

人生を変えた一冊があるとしたら、税所氏のそれは「グラミン銀行を知っていますか」。グラミン銀行は、ノーベル平和賞受賞者であるムハマド・ユヌス博士が総裁を務める銀行で、「貧者の銀行」をたった24ドルから立ち上げた銀行です。

本を読んだらすぐに行動を開始。著者である秋田大学、坪井ひろみ教授の元を訪れその足でバングラデッシュへ飛び、グラミン銀行へ。グラミン銀行のITプロジェクトチームのアシル。アハメッド博士の弟子になり、コーデネーターとして勤務をはじめます。まさしく走り出したら止まらない、暴走機関車のようです。

税所氏が偏差値28からスタートした時に学んだのは「東進ハイスクール」そこは一流の講師の授業をDVDで学ぶというもの。この東進をモデルに、バングラデッシュの片田舎の農村の子供たちに一流の授業を受けさせたい!その情熱からプロジェクトが開始されます。

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テクノロジーは貧者の魔法のランプになる

ところでプロジェクトには資金が必要です。この資金集めは難航することになります。ただの若者の持ってきたプロジェクトに、簡単にお金を出す企業があるでしょうか?その時に目に止まったのが、カーネルサンダースおじさん人形です。

人形は語り掛けます「君は何社チャレンジしたのかね?」「私がチキンのレシピを売る時は100社以上断り続けられたが、君は何社目かね?」そうだ!次がある。カーネルサンダースおじさんに励まされて、前へ!前へ!諦めずに次へのチャレンジを続ける勇気を奮いおこします。そして最後には受験時代の恩師がお金を出してくれたのです。

最終目標は、バングラデッシュのドラゴン桜。ドラゴン桜は「不可能がない」ことのシンボルです。貧困層では絶対に合格できないといわれた、ダッカ大学。ここにパソコン授業を受けた貧しい子供たちが合格すること。バングラデッシュ版ドラゴン桜のスタートです。期間は5ヶ月。国立大学の学費は低いのに、合格するための予備校などの費用がなくて、埋もれていた最貧の子供たちが、「この世界に不可能がない!」ことを証明しようとしているのです。

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諦めるやつには勝利はない。星をこの手でつかみ取れ!

ダッカ大学は、有名予備校の生徒でさえ100人受験して合格者は1人という超難関校。この挑戦はバングラデッシュの新聞で「村で革命と呼ばれる授業がはじまる」として大きな関心が集まっています。失敗できない挑戦。

その結果は「ハムチャー村の奇跡」「バングラデシュの奇跡!」と呼ばれる結果となりました。なんと村の受験生の3分の2が大学への合格を果たしたのです。このイノベーションは、「子供たちに未来がある」ことを教え「不可能はない」ことを教えるイノベーションでした。そしてこれは日本の若者を、多くの大人が支えた奇跡でもあります。

世界へ進出した若者が、活躍する時代が到来しています。そしてたったひとりの若者がチャレンジし、成功することでそれにリスペクトされた若者たちが、どんどん世界にでていきます。

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未来への希望の種を育もう!

野茂選手のメジャーへの挑戦と活躍があるからこそ、それに続くイチロー選手や松井秀喜選手、ダルビッシュ有選手らのメジャーへのチャレンジが容易になりました。
中田英寿選手のセリエA挑戦以降、多くの選手が海外リーグで活躍しています。どの分野においても、最初のチャレンジャーの挑戦と勝利があれば、その分野での世界への活躍が目覚ましくなります。

料理の世界でも、同じことが言えます。現在世界で成功を収めた日本人シェフは、とても沢山います。「ミュシュランガイド フランス」で星を獲得した日本人は20人。今ヨーロッパから日本人シェフが全員いなくなったら、ヨーロッパのレストラン業界は成り立たない、と言われています。

そして活躍するためには、元々日本人が持っていたオリジナリティに、海外で活躍するためにノウハウを加えればよいだけだとも豪語されています。日本人シェフたちは、どうして世界にチャレンジし、そして世界相手に勝利することができたのでしょうか。

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培った信頼の上に成功がある。

フランスのミュシュランでは、第一世代である、2002年に「レストランひらまつ」の平松シェフ2006年に「ステラ マリス」の吉野シェフが一つ星を獲得。2006年松嶋シェフが最年少で星を獲得。2011年佐藤シェフが日本人で初めて二つ星を。そして2014年の第三世代には20人もの日本人シェフが星を獲得しています。これは第一世代以降、長い年月をかけて築いてきた信頼の上に、第三世代の活躍があると言えます。

今世界に勝負をかける若者たちが、このように世界で勝負することができるようになったのはなぜなのでしょうか。その理由を本人たちはどのように考えているのでしょうか。

サッカーの本田圭祐選手は、「日本の男性はけっして諦めない精神と、しっかりとした規律を持っている。それがサムライ魂ではないか」とインタビューに答えています。けっして諦めないことが、世界へのチャレンジを切り開いてきたことがわかります。

2013年ブエノスアイレスでのオリンピック誘致の言葉は「おもてなし」。流行語にもなりましたが、日本人の「おもてなし」というスキルは世界に通用するようです。相手にたいするおもいやりこそが、世界で勝つための根っこになるのかもしれません。

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世界で活躍するためには、仲間が大切。

今の世代は情報を共有して、他人の成功を応援する傾向にあります。とにかく日本人がみんな海外で活躍できるようにノウハウを教え合っていて、単なる競争相手とは考えていないようです。「バングラデシュの奇跡!」でも同世代だけでなく、多くの成功者や大人がサポートしています。仲間を大切にして、一緒に成功しようとすることで、海外で勝負する層が底上げされています。

誰かひとりでも世界で活躍すると、そのフォロワーがあらわれて「自分でもできるのではないか」と考え、しかも即実行に移します。日本にいるより海外のほうがチャンスは多いと感じているようです。

ミュシュラン最年少で星を獲得した松嶋啓介シェフは「競争なんかしないほうがいい」といいます。学ぶのは料理ではなく、考え方であり、人とのつながりを大切にしていくことが必要だそうです。自分だけの差別化をはかり、独占のメリットを考えておくことが大切だといいます。自分だけの世界観を持つほうが、他人と比べるより、よほど役に立ちます。人とのつながりを大事にしながらも、オリジナリティを追求することで世界と勝負しようというのです。

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技術ではなく哲学を学ぶ。考えろ 考えろ 考えろ

世界で活躍している人が共通して言うのは、「知識や技術ではなく、哲学を学べ!」ということです。第一線で活躍している人が、どう考えてどのように生きているのかを知ることがよほど大切。仕事や人生に影響を与える哲学を学べるかどうかが、海外で活躍できるかどうかが決まってしまうといいます。

次に大切なのは「人とのつながり」海外で成功したければ自分だけでは難しいのです。人とのつながり、自分を知ってもらうことが、海外で勝負するときには必要だと口を揃えます。ですから、情報などもなるべくシェアするようにしているのでしょう。

世界で活躍する世代も、第三世代といわれる人々になってきました。今まで数多くの日本人が、真面目にこつこつと努力してきたことが、海外で信頼を集めています。この信頼の上にたって、海外で勝負する人々が増えてきました。「不可能はない」「前へ!前へ!前へ!」の言葉のとおり、諦めないで、世界で活躍する人々が増えるといいですね。

「心を磨く。つながりを創る。」チームの心をひとつにビジョン経営を実現するワールドユーメソッドの体験会を開催しています。」

参照:「前へ!前へ!前へ 足立区の落ちこぼれがバングラデシュでおこした奇跡。」税所 篤快
『なぜ、日本人シェフは世界で、勝負できたのか タンダードではなく 「日本人らしさ」グローバルスを出せば、世界で勝てる』本田 直之
 

別の記事を読む → http://blog.world-u.com/

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