マインドフルネス瞑想の真実!スティーブ・ジョブズのような成功者や一流企業が瞑想を取り入れる本当の理由とは?

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幸せなキャリアと成功を得たいなら、妥協しないこと。

心から満足したいなら、自分がすばらしいと信じる仕事をするしかない。そして、すばらしい仕事をしたいなら、自分が愛する仕事をするしかない。それがまだ見つかっていないなら、探し続けることだ。妥協するな。心の問題と同じで、そういう仕事が見つかればピンとくるものだ。―スティーブ・ジョブズ

この世界で最も影響力があった人物のひとりであるスティーブ・ジョブズは、「仕事がみつかればピンとくる」と述べています。ピンとくるというのは無意識の領域ですが、近年企業において有形の価値を生み出すのには無形の力、インタンジブルの助けが必要だと認識され始めています。

インタンジブルとは何でしょうか?それは目には見えない力のことです。例えばビジョン。成功者といわれる会社の創業者には、必ず会社を興す上での明確なビジョンがあります。創業者は会社の創設の意義をよくわかっていますし、社員にもその理念は浸透しているので、誇りを持って仕事をしています。目に見えない力こそが成功への鍵となるのです。

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自分の存在価値を示すのは自分自身なのだ。

ところが社長が2代目、3代目と代わっていくにつれて、ビジョンは段々行動指針のようなものとなっていく場合があります。創業者の明確なビジョンが失われてしまった企業は、保身に走って意思決定をすることを避けるようになっていくことがあるのです。そのような企業は、会議が多くなり、満場一致で決定することを好むようになり、リスク回避が仕事となりうるのです。

ウエイン・ダイヤー氏が、「エラニアス・ゾーン」という面白い言葉を述べていますが、このエラニアス・ゾーンというのは、ミスや失敗をするゾーンのことです。もちろんこのゾーンが短いほうが、失敗は少なくてすむことになります。このエラニアス・ゾーンが長い人には、ある共通点がありました。それは常に迷ってしまうことです。何かを決定する場面になると、それを後回しにしてしまうのです。

会社組織のエラニアス・ゾーンが長いと、失敗を恐れ何もしなくなってしまうでしょう。会議でも何も決めずに次回に持ち越してしまい、また逆に余計なことを進言して、満場一致の妨げになることを忌避するようになっていきます。このような自己決定できない理由は、自己評価が低く自信がないことが原因だと言われています。そうなると、社員の自己評価を高め自信を取り戻させることが、必要になって来ます。

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日本文化に誇りをもとう!

日本には古来、謙譲の美徳というものがあり、自分を低くすることで相手への尊敬を表明するような文化がありました。ところがこのような文化は、世界では奥ゆかしいとはとられずに、自信がないと思われてしまいます。

日本は2千年もの歴史があり、書道や武道のような単なるお稽古事が、精神性を深める道となってきました。大地震のような災害時ですら暴動も起こさず、礼を重んじる美しき日本人。私たちが誇りと自信を持てない訳はないでしょう。

とはいえ、無意識に自分にブレーキをかけてしまう心のクセは、やめよう!と決意したぐらいで、簡単に変わるものではありません。無意識レベルにあるのが心のクセなのですから、無意識と対話する必要があるのです。この無意識の対話が瞑想という訳なのです。ここまでくれば企業が高い費用と時間をかけて、社員に瞑想研修を受けさせる理由がわかるような気がします。より会社が発展し、有形の成果をあげるためには、無形の力を引き出す必要があり、そのためには無意識レベルにアクセスできる瞑想が有効だからなのです。

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ヴィパサナ瞑想がマインドフルネス瞑想の原点。

今、世界や日本の企業研修で行われているのは、マインドフルネス瞑想が主体です。このマインドフルネス瞑想のルーツは、インドで古くから行われてきた瞑想法で、お釈迦様が悟りを開いたとされるのがこの瞑想法です。この瞑想法の面白いところは、物事をありのままに受け入れ、それをただ実況していくことにあるのでしょう。

もちろん腹式呼吸などの呼吸法もありますが、それを含めて実況する訳です。「息を吸っている。息を吐いている。右足の先がしびれている。手を挙げようとしている等々」ただひたすら自分をありのままに受け入れ、感情も感じるままに受け入れます。そうすると頭に浮かぶ雑念が、シャボン玉のように浮かんでは消えて行くようです。

「物事をありのままにみる」「気づきを得る」この部分が現代に蘇ったマインドフルネス瞑想と共通しています。マインドフルネス瞑想を行えば、リラックスするとかストレスを緩和するとか、集中力がアップするなどと言われていますが、それだけがマインドフルネス瞑想の効果という訳ではありません。

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無意識を旅して本当の自分に出会う。

マインドフルネス瞑想とは自分の無意識とありのままに向き合うことです。無意識というと、なんだか怪しげに感じてしまうでしょうか?無意識とは潜在意識のことで、これは自分の意思でコントロールするものではありません。例えばあなたは呼吸や心臓の動きなどを、自分の意識でコントロールしているわけではないでしょう。全ては潜在意識、無意識の領域の仕事です。無意識を味方につけると、なにがおきるでしょうか?

自信を失くす大きな原因である不安について、考えてみましょう。不安というのは、過去におきた事象や未来におきるかもしれない出来事に対して起こるものです。では、「今ここ」にアクセスしたらどうなるでしょうか?「今ここ」には不安は存在しません。なぜなら今この瞬間に不安に思えることがあるなら、あなたはその不安の原因に、対処している筈だからです。もし火事が起きたらどうしよう?と不安な人が、今この瞬間にその出来事が起きていたら、消火するか逃げるかしている筈なのですから、不安は「今」に存在することができないことになります。

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選択することは責任を負う覚悟をすること

エラニアス・ゾーンが長い人は、選択をすることができないのですが、そこには「自分で責任を取りたくない」という気持ちが潜んでいます。自分で選択しなければ、他人の責任にすることができます。「悪い事は全て他人のせい」「でも」「だって」と言っているのは、ある意味では楽なのかもしれません。しかしマインドフルネス瞑想研修を受けると、そうはいかなくなります。マインドフルネス瞑想の「気づきを得る」作用によって、選択しないことを選択していた自分自身と向き合う必要がでてくるからです。

そしてもうひとつ「物事をありのままにみる」ことにより、他人をジャッジメント出来なくなります。他人を批判することやジャッジメントすることは、得意だったかもしれません。けれどもマインドフルネス瞑想では「物事をありのままに」みなければなりませんから、ジャッジメントする訳にはいきません。ただ「そのような事象があるなぁ」とみるだけで、そこにジャッジメントが入る隙間はありません。もしもジャッジメントが立ち上がったら「ジャッジメントしている私がいる」と認めて受け入れるしかないからです。

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笑顔で仲間と前に進む!

なにがあっても自分の責任で、きっぱりと判断を下し、他人のあら探しや批判よりは、自分を見つめて向上していこうとする社員たち。そんな仲間が集う会社ならビジョンを共有し、共に新しいことにチャレンジしていけることでしょう。ストレスや会社を退職する一番大きな原因は人間関係だと言われています。

しかしマインドフルネス瞑想研修を社員全員で共有することで、お互いの意思の疎通は、とてもスムーズになるでしょうし、人間関係もずっとよくなる筈です。その上に新しいアイデアなどの成果も期待できることは、ハーバード大学の研究結果でも明らかです。目に見えないインタンジブルこそが会社の成功に必要だということは、一流といわれる会社ほどよくわかっているようです。

スティーブ・ジョブズが瞑想を取り入れていることから、マスコミなどでも注目され始めたマインドフルネス瞑想は、アメリカのグーグル・アップル・フェイスブックなどの大手企業で社員研修に利用されています。

特に2014年インテルが全世界63ヶ国の従業員10万人に対して9週間の瞑想研修を行うと発表した時には世界中から関心が集まりました。

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研修は活発で笑顔にあふれている。

このようにマインドフルネス瞑想が世界的に認知されてきた背景には、J・D・ティーズデールやJ・M・Gウィリアムズという一流の実績がある学者が、理論的根拠と実証データの裏付けをしたことが大きいようです。

マインドフルネス瞑想については、2013年に209の研究機関と延べ被験者数1万2000人以上にのぼる膨大なデータを基に、メタ分析行われました。そこでマインドフルネスが、心理的な問題に対して効果があるという研究報告がなされています。現在スタンフォード大学にはマインドフルネスの正式な授業があり、マインドフルネスを授業に取り入れる大学も増えています。

日本での注目度も高く、2016年8月には日本経済新聞の朝刊で取り上げられました。日本の企業をみても、日立やトヨタ、日本郵船などの一流企業が瞑想を研修に取り入れています。目に見える福利厚生よりも目に見えないリソースを大切にする。そんな決断を素早くできることこそ、一流であり続ける秘訣なのかもしれません。

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~人が生きる奇蹟の組織創造を目指して~ 
ビジョン経営を実現する 株式会社ワールドユーアカデミー
 

参照:イノベーション・オブ・ライフ(クレイトン・M・クリステンセン ジェームス・アルワース+カレン・ディロン)
アセンションの道しるべ(リサ・ロイヤル)
インタンジブルが会社を変える(山川和子)
無意識はいつも正しい(クスド フトシ)
 

別の記事を読む → http://blog.world-u.com/

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